株式会社エマルションフローテクノロジーズ:https://emulsion-flow.tech/
代表取締役社長/CEO 鈴木 裕士
事業内容:溶媒抽出技術「エマルションフロー」を活用したレアメタルリサイクル事業
株式会社エマルションフローテクノロジーズは、溶媒抽出技術「エマルションフロー」を活用したレアメタルリサイクル事業を提供している企業です。株式会社エマルションフローテクノロジーズの代表取締役社長/CEO 鈴木様にお話を聞きました。
受容性の高さを大事にしています。具体的にはどんな人の意見でも、しっかりそれを自分ごととして受け入れられる人材です。相手が否定的に伝えてきても、攻撃的にならず受け入れ、そして自分の意見をちゃんと伝える、その意見を相手側もまた取り入れるといったコミュニケーションを通して、お互いが成長していけると思います。特に重要だと思っているのが、自分よりも若い人の意見が聞けるかです。起業をした際に、私はチーム内で若手でした。でもその時にいたメンバー全員が、私の意見をしっかり受け入れてくれて、一緒に事業の成長に貢献してくれました。その起業時のコミュニケーションを通して、働きやすい今のカルチャーが出来上がったと思います。
大事にしていることは、入社後に論文をすぐには書けないということを理解して入社してほしいということです。事業を推進することが目的ですので、特許を取るための論文を書くことは目的ではありません。そのため、今後のキャリアでアカデミックなポストを狙っているような人だと難しい部分があるかもしれません。この部分の理解をしていただけると論文のためじゃなくて、会社の事業に貢献する人材になってくれると思います。
まず前提として会社のミッションに貢献してほしいとは思いますが、私個人としては自分のキャリア、自分がやりたいことを捨ててまで変わっていかなければならない必要性はあまりないと思っています。
その想いがある中で、弊社としてのキャリア構築をお話しします。これから検討していく段階になりますが、まず会社の事業拡大のために自分自身がこれまで学んできたいろいろな知見、経験を生かしていくことで、研究者として成長してもらいたいです。また事業拡大している中で、どこかのタイミングでR&Dセンターを設立することで、メンバーのキャリアアップを支援していきたいと思います。今は事業としてやらなければいけないことを実現するために研究者に我々の事業を手伝ってもらっています。ただ次は、研究者がやりたいことができる環境を我々が作ることが大事だと思います。先程論文は書けないとお話ししましたが、私はいつか論文を書いてほしいと思っています。研究者としてのマインドを捨てる必要はないです。今行っている事業の成果を論文として発表してもらい、その論文がまたアカデミアに戻るチャンスになってくれると良いと思います。
経験豊富な人材から学べるチャンスがあることだと思います。ベンチャーのいいところって、チャンスが多数あることだと思っています。どのポジションでもそうですが、すごい企業で働いてきた方がいて、その方たちのすぐそばで働けることでキャリアアップのスピードが違います。 知識だけでなく、大企業ではやらないような仕事も若手のうちから経験できます。ベンチャーとしての魅力はこの成長速度にあると思います。
また研究者の究極の姿の一つは、自分たちのラボを持つことだと思っていますが、その環境をすでに実現しているところです。技術開発を進めていくという環境に加えて、研究者が伸び伸び研究できる環境を揃える、これが研究者にとってのモチベーションアップに繋がっていると思います。
現状は事業に沿って研究してもらっています。ただその中でも自由な発想が必要です。これをやるためにこの方法でこうしてくださいっていう、Howまで我々が指定することはしないです。Howのところをいかに自由度高くできるかっていうことをエンジニアには大事にしてもらっています。今何をしてどう会社を育てていくか、効率的に成果を上げていくかっていうところは人がいないと実現できないと考えています。