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株式会社ガルデリア

株式会社ガルデリア:https://galdieria.com/
取締役 福田 雅和様、Chief Scientific Officer アダムス 英里様
事業内容:硫酸性温泉紅藻 Galdieria等の微細藻類の生産、研究開発

株式会社ガルデリアは、硫酸性温泉紅藻 Galdieria等の微細藻類の生産、研究開発をしている企業です。株式会社ガルデリアの取締役 福田様、Chief Scientific Officer アダムス様にお話を聞きました。

ガルデリア社のビジョンを教えてください

(福田様)   
我々は、極限環境微生物の技術開発を通じて、環境的にも経済的にも持続可能な資源循環を実現することにチャレンジしています。環境的にすごくいいとか、経済的にすごくいいというのは、いろいろな企業がやってらっしゃると思うんですけれども、環境と経済、この両輪を回して持続可能な資源循環を実現するのが我々のチャレンジでありビジョンだと考えています。

経済面を考えてみると、これまでずっと地球環境にただ乗りしてきたという感覚があります。例えば、最近言われているようなCO2の部分もそうですし、大気汚染も海洋汚染もそうですし、我々人類はさまざまな部分でお金を払うことなく地球環境を利用してエコシステムを回しているのが現状です。
このような中、当社の扱う極限環境微生物「ガルディエリア」をうまく我々の社会に入れていくことによって、サーキュラーな社会環境と収益モデル、この両方を作ることができると考えています。

もちろん、我が社が取り組むだけではエコシステムにはなりませんが、循環社会を目指す動きは世界的に加速しており、取るべきアクションを取ろうとする企業・組織が増えています。環境課題に取り組むさまざまな企業・組織と一緒に、キーとなるドライバーとして極限環境微生物というものを使うことによって、一方通行の非循環型社会を変えていきたいと考えています。

ガルデリア社が人材採用をするにあたって大事にしていることは何でしょうか

(福田様)                                       
先ほど、当社のビジョンをお話ししましたが、それを実現するための行動指針「Galdieria way」を体現する人ということになるかと思います。全部で10項目ありまして、どれも大切で順位はつけられないのですが、よく引き合いに出されるのは「チームのパフォーマンスを最大化させる(One for all, all for one)」です。個人個人で結果を出してきたメンバーが集まってきているからこその部分もあるのですが、そういったメンバーがチームになることによって、パフォーマンスを最大化させることをかなり意識しています。

さらにもう一つ挙げるとすると、「オープンでポジティブなコミュニケーションを実践する(Communicate openly and positively)」でしょうか。
ここまでが自分の仕事というふうに割り切ってクローズしてしまうと、我々のような小さな会社が大きな会社に勝つことはなかなか難しいので、そこはオープンに、かつポジティブにコミュニケーションを取っていく姿勢が求められます。これは社内・社外問わずで、難しい言葉ではなく、”シンプル”かつ”わかりやすい”説明ないしはコメントが求められていますね。

(アダムス様)
私もコミュニケーションのところが重要だと思っています。研究者同士で話す場合と、研究成果をビジネス側に伝えるコミュニケーションは、それぞれ違っていて、研究者同士での話でいうと、もう完全に論理・データで話ができるかどうかというところにつきます。なんとなくこう思うとか、なんだかこっちの方が好きとか、そういう曖昧なことは一切受け入れない環境でもありますし、そういうところを目指しています。
当たり前のこととして慣習的に行っていたことが、実際に調べてみたら案外違ったというようなことも割とありますので、常識を疑ってかかる必要があります。自分のデータに対してもそうですし、人の話をそのまま鵜呑みにするのもいけません。論理的にサイエンティフィックに話をすることを大切にしています。

一方で、それをビジネス側に話すときは、論理的に話をするのはもちろんですが、完全にサイエンスだけでは伝わりきらないところもありますので、説明の仕方に工夫が求められます。たとえば、「実体験で言うと○○に似ていますが」などとフィーリングを共有できる表現で説明したり、例を多用したりすると伝わりやすいですね。私もずっとアカデミアの世界にいて、サイエンティストとしか話をしない環境でしたので、最初の頃は「今、なぜ伝わらなかったのだろう」と試行錯誤の連続でした。
当社の他の研究者についても、皆それぞれに個性を発揮しながらコミュニケーションを頑張ってくれているという印象があります。

ガルデリア社に入社することで研究者が得られるものは何だと思われますか

(アダムス様)
いろいろな軸からものを考えられるようになるところでしょうか。
アカデミアと企業の大きな違いは、端的に言うとその研究活動が「金銭的に見合うかどうか」だと思います。経済活動の上にのせて、それが赤字では困るんですね。素晴らしい研究なんだけれども、やればやるほど赤字になりますというものは成り立ちません。
学問的に、論理性とか、サイエンティフィックな正しさを前提に進めていく点はアカデミアと一緒ですが、それが人にとって意義があって、そのうえ経済活動上の利益を生むものであるというもう一軸が加わるので、さらに難しくなります。このように、より多くのファクターを考えていかなければならないので、思考の幅が広がります。これは、ビジネスの場だけでなく、人生においても大きな強みになると思います。

また、企業によっては、無駄を省くために、自分の専門に特化したところをやり続けるところもあるかと思いますが、当社はいくら専門性があっても、やはり1人がいろいろなことをしてくれないと会社は回らないので、そういう意味では業務の幅というのは格段に広いように思います。
ベンチャー企業に入社しますと、自分の専門分野に限らず、いろいろなことをするわけですが、それをやらされていると思うか、ありがたい機会を得たと思うかは人それぞれです。仕事ですので、やりたくなくてもやらざるを得ないことはもちろんあるでしょうが、そういう機会を楽しめるかどうかで将来差がつく気がします。まったく自分の知らなかった分野のことでも「なんかおもしろいな」と思いながら勉強するなど、そういうことを苦にせず取り組んだ経験は、やはり力になりますね。そのときは、こんなことをして何になるんだろうと思ったり、対応せざるを得ないことも多いのですが、後々それらが繋がったりするものです。いつの間にか「あれもこれも私はちょっとずつ知識がある」という状態になっていて、自分の可能性を広げることができると思います。

ガルデリア社で研究者として働く魅力は何だと思われますか

(アダムス様)
おもしろい研究ができるのは、魅力のひとつだと思います。
今走っているプロジェクトのうち、研究テーマという意味では、半分以上が研究者本人たちのアイデアから生まれています。
それぞれが論文を読んだり、どこかで講演を聴いたりして、これはおもしろいと思ったら、直接その関係する方々にコンタクトしてみることもありますし、コラボレーションすることもありますね。
本人たちから研究テーマの提案があった場合、それが会社のビジョンに合っていて、実行可能であるようなプロジェクトであれば、採用するようにしています。
また、「自分の研究を社会実装できるかもしれない」というところに、やりがいを感じている研究者も多くいます。それが商品になって買われるということは、必要とされているということ。最後にそこまで至れればですけれども、自分の研究結果を形にできて、実際に社会貢献できるというのは、やはり魅力だと思います。

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