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研究者を志す博士課程の学生に勧めたいLinkedInの活用術

博士課程の学生の中には、
「研究者としてのキャリアを考えたときに、何から始めればよいかわからない」
と感じている方も多いのではないでしょうか。

そのような中で、LinkedInは研究者同士のつながりや求人情報の収集に役立つツールとして活用されています。

本記事では、博士学生が今から実践できるLinkedInの活用術を3つに分けて紹介します。

博士学生がLinkedInを活用すべき理由

はじめに、なぜ研究者としてのキャリア形成を目指す博士学生にLinkedInをおすすめしたいのかについて触れていきます。

LinkedInはReid Hoffmanらによって2002年に設立されたSNSです。Twitterなど他のSNSが個人的なつながりを築く目的で運営されているのに対し、LinkedInは専門家をつなげることに重点を置いており、”To connect the world’s professionals to make them more productive and successful.(世界中の専門家をつなぎ、彼らの生産性と成功を高める)”という明確な使命を掲げています。

研究業界も例に漏れず、LinkedInには各分野の専門家が多く登録しています。また、企業や大学は募集中の研究職ポストを公開し、人材エージェントは常に企業のニーズと合致する転職希望者を探しています。他の研究者とつながりを築くこと、自身の興味に合致した研究職ポストを見つけること、そして就職のオファーを受けることは、いずれも研究業界でキャリアを築く上でのアドバンテージとなります。この3つを同時に進められるのがLinkedInの魅力であり、博士学生におすすめしたい理由です。

▶博士課程のキャリア形成については、「博士課程学生が修了後のキャリア形成を見据えて取り組むべき3つの備え」でも詳しく解説しています。

活用術1:プロフィールを研究者向けに整える方法

まずは自分の研究内容やスキルを整理し、第三者に伝わる形でプロフィールを作成することが重要です。

LinkedInでは、プロフィールが自身の研究内容や強みを伝える最も重要な情報源となります。そのため、内容を充実させておくことがキャリア形成の第一歩となります。

プロフィールには自身のことがよくわかる写真を載せ、これまでに取り組んできた研究課題、得意なスキル、キャリアについての目標や興味のある研究分野などについて詳細に書きましょう。また、同じ分野の他の研究者に見つけてもらえるように「自分がその領域の研究者を検索するときに使うキーワード」を積極的に取り入れるようにしましょう。プロフィールの見やすさも自身の能力をアピールするポイントになります。もし書き方がわからない場合は、以下のような記事を参考にしてみてください。

たったこれだけ!LinkedInの使い方② 魅力的なプロフィールを作るには?

プロフィールを充実させることで自身の熱意を他者に伝えることができ、他の研究者とつながるきっかけになったり、人材エージェントが研究職ポストを紹介しやすくなるため、意識して作り込んでみましょう。

活用術2:研究活動を発信するメリットと続け方

研究内容や実績を継続的に発信することで、他の研究者とのつながりや新たな機会につながります。 

 LinkedInでは記事やブログを投稿できるため、自身の研究や閲読した論文、関心のあるトピックについて知識や見解を共有することが可能です。他の研究者からコメントや質問をもらうことで、新しいつながりを形成できるかもしれません。 

また、論文がアクセプトされたり、学会での発表、受賞があった際には積極的に報告しましょう。 これらの業績は、自身の研究者としての価値を証明してくれます。また、自身が研究にコミットしていることを示すのは、同じく真摯に研究に取り組んでいる研究者にとってポジティブに映るため、つながりを築くハードルが低くなります。 

これらの活動報告は定期的に続けていくことが重要です。プロフィール、特に業績欄は常に最新の状態にしましょう。また、グループでの議論やブログの投稿を継続することも意義のあることです。もちろん普段の研究業務の負担にならない程度に、自分のペースで続けていくことが大切です。 

活用術3:求人検索で把握する研究者に必要なスキル

求人情報を確認することで、研究者として求められるスキルや経験を具体的に把握できます。

特に、将来研究者を目指しているものの、今何をすべきかわからない博士学生にとって有効な活用方法です。

LinkedInの求人検索機能を使うと、大学や研究機関、企業が募集している研究職ポストを見つけることができます。それぞれのポストの詳細ページに移ると、その具体的な募集要項が記載されており、就職や転職を考えている人材が自身のスキルや希望年収と照らし合わせて、応募するかどうかを決められる仕組みになっています。

一方で、就活を始めるまで時間的に猶予のある博士学生が注目するべきなのは、研究職ポストの「必須条件」と「優遇条件」です。この項目には、そのポストに就くために必要な資格や実験技術、研究者として求められる能力、好まれる人物像などが明記されています。自身の興味のある研究領域において複数のポストの詳細欄をチェックすると、「求められている能力」の共通項が見えてくるはずです。逆算的に、自身に足りない技術や能力がわかるため、博士学生である今のうちに身につけられるよう、日々の行動を改善していくことができます。

LinkedInを活用してキャリアの選択肢を広げる

LinkedInを継続的に活用することで、研究者としてのキャリアの可能性を広げることができます。

本記事で紹介したように、プロフィールの整備や情報発信、求人検索を組み合わせて活用することで、将来の選択肢を広げることにつながります。

まずはできるところから、無理のない範囲で活用を始めてみましょう。

この記事の著者

Filipa Pereira

リスボン大学 修士号:農学/生物化学

この記事の編集

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