企業・アカデミアを問わず多くの研究者が集まった本イベント。文部科学省が進める「AI for Science 萌芽的挑戦研究創出事業(SPReAD)」をテーマに、東京科学大学でAIを活用した研究の最前線に立つ大上雅史 先生と小野峻佑 先生をお招きし、公募のポイントから「AIは研究をどう変えるのか」という大きな問いまでを語り合いました。
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「実は何でも良い」——SPReADという挑戦の場
第1部では、大上先生がSPReADの全体像と申請のポイントを解説。研究分野や立場を問わず幅広く応募できるこの制度について、印象的だったのは採択される研究計画の条件をめぐる一言でした。
どんな研究計画が採択されそうかというと、実は何でも良い、というのが基本的なスタンスです。 —— 大上先生
AIの開発そのものに限らず、AIを活用する計画やデータセットの構築まで——「AIが介在することを考えてほしい」という視点が、申請者へのヒントとして示されました。第1回公募には約1万5千件もの応募が集まったといい、AI for Scienceへの関心の高さがうかがえます。
「無限に働ける部下」とどう向き合うか
第2部では、AI活用によって研究者の役割がどう変わるのかへと議論が広がります。大上先生は、賢くなったAIに「指示を投げ続ける」時間が増え、問題定義やアイデア出しに頭を使う方向へ研究者の仕事がシフトしていると指摘。小野先生は、その関係性をこう表現しました。
めちゃくちゃ優秀で知識も幅広いんだけれども、イエスマンで、物理的な体を持たない、無限に働ける部下ができたようなもの。PI力が試されると思います。 —— 小野先生
だからこそ「アマノジャクになった方がいい」——AIの答えをあえて疑い、批判的に問い直す姿勢が重要になる。一方で、自分の専門を深く知ることや、物理空間での実験の価値といった「人間の強み」についても、両先生それぞれの実感がこもった言葉が交わされました。
まずは手を動かすところから
締めくくりに、これからAIに取り組む人への背中を押すメッセージも。
ぜひ新しいおもちゃだと思って触ってみて、自分だったらこういうことに使ったらいいかな、というアイデアが、SPReADやAI for Scienceの源泉かなと思います。 —— 小野先生
ハルシネーションとの付き合い方、研究成果の公開のあり方、フィジカルAIが拓く未来——本記事で触れられたのは、1時間に詰め込まれた議論のほんの入り口です。
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公募のリアルな質疑応答や、両先生が語る「研究の未来像」の続きは、ぜひ本編で。