自由を選び続けて
とある企業の生物科学研究所に学卒で配属された一人の若手研究者は、入社時の最終面接で「研究所に行かせてくれ」と3回繰り返し、ついにその切符を手にする──研究者・保田氏のキャリアは、その第一歩から「自由のある場所を自分で選ぶ」ことで貫かれている。 30歳で渡ったハーバード大学医学部では「ほぼ放置」のなかで初の論文を書いた。帰国後に骨代謝の重要な分子RANKLのクローニングに成功し、発表した論文は現在までに5500回以上引用されている。しかし、すべてが順風満帆というわけにはいかなかった———。